人工授精とは?
不妊症治療の一つに、人工授精がありますね。人工授精とは、妊娠しやすい排卵日に、男性がマスタベーションで採取した精液を濃縮して、柔らかいチューブ(カテーテル)などで子宮内に注入する方法です。
注入に必要である時間は1〜2分で痛みもないですし、掛かる費用も5000円から3万円くらい(産婦人科により異なる)と割と安いため、不妊症治療の中では試しやすい方法になります。
但し、人工授精が使用出来るのは、精子数が少ない(あまり少なすぎると顕微鏡受精になる可能性も)、運動率に問題がある、頚管粘流に問題があり、十分な精子が子宮腔内に進入出来ない、性交障害があるなどのケースです。
人工授精が有効な治療方法だった場合、80パーセントは3回以内に妊娠に成功可能と言われています。
4回以上人工授精をチャレンジしてみても妊娠出来ない場合は、他の不妊治療も考えた方がいいでしょう。
人工授精は、夫婦の年齢が若いほど妊娠成功率が上がりやすいため、できる限り早くチャレンジするのをお勧めします。
子宮に注入する精子に不純物が混じっていると、発熱などの副作用を起こすこともあるため、できるだけ精液の洗浄処理技術の高い産婦人科を選ぶと良いですよ。
人それぞれに、腹痛が起こることもあるようですが、副作用が起きたとしても一過性のものなので心配は少ないようです。
配偶者間の人工授精が一般的なのですが、男性側に要因があり、絶対に妊娠が望めない場合は、非配偶者間人工授精を行う事もあるかもしれません。